Twitterのアクティブユーザー数が1億人を突破した。同社は8日(現地時間)に米サンフランシスコで報道関係者を集めたイベントを開催し、CEOのDick Costolo氏がサービスの現状を説明した。
Twitterによると、アクティブユーザーの半数以上が毎日Twitterアカウントにログインしている。手軽さが同サービスの魅力であり、モバイルでの利用が多く、モバイル版のTwitter製品からのアクセスが全体の55%を占める。また自身はツイートをせずに、フォローしている人たちのツイートを読むためだけにログインしているアクティブユーザーの割合も40%と高い。
最新のユーザー動向を、Twitterは情報収集ツールとしてサービスが活用されていると評価する。ユーザーが知りたい情報をTwitterから得られるから、ツイートしなくても毎日Twitterにログインする。同日に同社は公式ブログで、政治家、スポーツ選手、ヒューマニタリアン、エンターテイナー、レポーターなど、著名人がTwitterを利用しているデータを公開した。例えば、オーストラリアのジュリア・ギラード首相やアルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領など、35人の首脳が国民との主要な対話の手段にTwitterを採用している。また米プロスポーツのNFL、MLB、NBA、NHL、MLSのすべてのチームが公式Twitterアカウントを持ち、中でもNBAは選手の3分の2がTwitterを使っている。ビヨンセの妊娠発表やハリケーン・アイリーンなどの話題が重なった2週間前に、1日2億5000万ツイート、8900ツイート/秒の新記録を達成した。それでも以前のようにフェイルホエールが現れることはない。インフラ投資の強化を通じてサービスの安定性が改善されたのも、情報発信および収集の手段としてTwitterが選ばれている理由の1つと見る。
今日のTwitterユーザーは近しい人たちだけではなく、自分が関心を持っている人や団体、著名人と直接的に結びついて貴重な情報を得ている。こうしたTwitterの浸透は企業にとって、新たなビジネスチャンスになり得る。TwitterとのパートナーシップでVirgin Americaが発信した広告ツイート(Fly Forward, Give Backキャンペーン)は高い関心率を記録し、トップ5に入る1日あたりの売上げをVirgin Americaにもたらした。今後Twitterは、同社の大きな課題である収益モデルのソリューションとして、ユーザー体験を損なわない範囲で広告ツイートのサービスへの組み込みを進める。