米Googleは9月8日(現地時間)、娯楽情報を提供する米Zagat Surveyの買収を発表した。
Zagatは1979年に米ニューヨークで誕生した。料理評論家の判断に頼るレストランガイドに疑問を抱いたTim Zagat氏とNina Zagat氏が、友達のおすすめをまとめたレストランガイドを作り始めたのがきっかけだ。以来、一般の人々からの膨大なアンケート回答を統計処理する手法がZagat Surveyの特徴となっている。現在はアンケート対象が13カテゴリー・世界100都市以上に広がり、その回答をまとめたガイド・娯楽情報を書籍やWeb、モバイルアプリなど様々な方法で提供している。
GoogleバイスプレジデントのMarissa Mayer氏は「今日のような形でインターネットが使われるようになる前に、友達から集めたレストランのおすすめを統計処理してレーティングしていた彼らのサーベイは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の草分けの1つと言えるでしょう。その象徴であるポケットサイズのガイドブックには要約とコメントの抜粋が巧みにまとめられていて、エレクトロニクスによるモバイルが現れる以前からモバイルでした」と述べている。今後、Zagatの製品にGoogle検索やGoogle Mapsなどを組み込んでいくという。