計測機器ベンダ大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、空気でも動作可能な元素分析装置「Agilent 4100マイクロ波プラズマ原子発光分析装置(MP-AES)」を発表した。
同装置は、空気から生成する窒素プラズマを用いることができるため、可燃性ガスや高価なガスを使用する必要がなく、窒素ボンベ接続が不要となるため遠隔拠点などの元素分析ラボでの使用も可能となる。また、複数のガスをラボに配管したり、ボンベを手で運んで取り扱ったりする必要がないため、ラボの安全性向上にも貢献すると同社では説明している。
また、性能としても磁気的に励起したマイクロ波プラズマ源を使用することで、原子吸光スペクトロスコピー(AAS)と比較して、ダイナミックレンジの向上、検出限界の向上、高速な測定などを実現したという。
さらに、アプリケーション特化型のソフトウェアにより、あらかじめ設定されているメソッド(分析手法)を自動で読み込み、簡単に分析を始めることが可能であるため、メソッド開発や調整の必要なく、最小限のトレーニングのみで分析を行うことができるという。