STMicroelectronicsは、次世代の双方向ブロードバンド・ホーム・エンタテインメント・プラットフォームを発表した。

同STB/デジタルTV用SoCは、高い動作性能だけでなく、付加価値サービスの配信や包括的なブロードバンド機能に対応することで、高い双方向性・堅牢性・安全性を備えたアーキテクチャを提供するため、放送事業者にとって新しい展望をもたらすものであり、ソーシャル・ネットワーク機能を視野に入れた新しいタイプのサービスの提供が可能になると同社では説明しており、3Dグラフィックスと高速動作が可能なプロセッサにより、主要アプリケーションの容易なカスタマイズや完全なネットワーク・サービス、無料・有料アプリ、多人数参加型ゲーム、Webエンタテインメント、オーディオ/ビデオ・ストリーミング、そしてテレビ番組の視聴中に多数の仲間と会話できるようなソーシャル・ビデオ会議ができるようになるという。

プロセッサコアには最大8500DMIPSのデュアルコアARM Cortex A9を搭載しており、HTML5、Google AndroidまたはAdobe Airを使用して作成されるアプリケーションのオープン・スタンダード・フレームワーク開発をサポートしている。

また、ビデオ前処理機能を備えたHDビデオ・エンコーダ(1080p30/720p60対応)により、高品質なビット・ストリーミングが可能なほか、同社の「Faroudja」の品質を活用し、デジタル・ノイズ除去、自動フィルム・モード検出、高画質スケーリング、およびコントラスト/シャープネス/カラーなどの画像強調機能も提供されるという。

さらに、同プラットフォームでは、ホーム・ネットワーク、サーバ/クライアント、マルチメディア・シェアリング、およびリモートUIなどを使用したテレビ放送の視聴を可能にする、マルチ・スクリーンの融合も可能である。

なお、すでに同プラットフォームは、主要カスタマ向けにサンプル出荷を開始しており、2012年に量産を開始する予定としている。

STMicroelectronicsが提供する次世代の双方向ブロードバンド・ホーム・エンタテインメント・プラットフォームのイメージ