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Make Tech EasierにWebデベロッパ向けのオンラインエディタを紹介する記事が「4 Great Online Editors For Web Developers」として掲載されている。紹介されているエディタはシンプルなJavaScript/HTML5エディタから多機能開発向けエディタ、統合開発環境までさまざま。今後の流行を予想させる興味深い点もいくつかある。
「jsdo.it」(ChdromアプリではJustEdit)はJavaScript、HTML5、CSSを記述してその場でチェックできるサービス。紹介されている4つのエディタの中ではもっともシンプルだが、多くのスニペットをチェックできること、さらにスニペットから自分のプロジェクトを作成する「Fork」という機能が用意されているという特徴がある。ソーシャル系要素が強い。スニペットは細かに追加されており、フィードを登録しておけばWebデベロッパにとって優れたテクニックの情報源になると言える。
興味深いのはFTPをバックエンドとした「Codey」と「ShiftEdit」だ。バックエンドをFTPとすることができるため、Webページをリアルタイムに書き換えることができる。ShiftEditについてはDropboxやSFTPもバックエンドに指定できる。さらに通常のエディタとして使うにも十分な機能を提供しておりかなり興味深い。紹介されている4つのオンラインエディタの中ではShiftEditがもっとも汎用的に利用できそうだ。
ShiftEditは、特にバックエンドとしてDropboxを設定できるところがユースケースの幅を広げている |
通常のテキストエディタとしても利用可能で、すべての操作をブラウザ内で完結するといったユーザ体験を実現できる。 |
「CodeRun」はオンラインの統合開発環境。C#、JavaScript、PHPに対応している。テンプレートが用意されており、使い方がデスクトップ版の統合開発環境によく似ている。ブラウザを使ったWeb開発の可能性を示すWebアプリケーションといえる。
こうしたオンラインエディタはいくつかの点で今後の発展を予想させる興味深さがある。もっとも興味深いのは、ブラウザで処理が完了するためPCのみならずiPadのような「タブレットデバイス」から利用できることだ。PCであれば、たとえばエディタとFTPクライアントを使ってファイルを編集しアップデートするなど、複数のアプリケーションを組み合わせて編集作業を実施できる。しかし、iPadのようなタブレットデバイスではそういった使い方が難しい。専用のアプリケーションが必要になるだろう。
それに対し、処理がブラウザで完結するのであれば、タブレットデバイスであっても利用が可能だ。PCを持ち歩かずダブレットのみを使う機会も増えている。こうしたWebアプリケーションはタブレットデバイスのユースケースを増やすものとして注目される。