GNOME is a large and complex system, and thus requires some learning to use to the fullest. To make that easier, we've provided some very useful documentation. |
次期GNOMEとなる「GNOME 3.2」には「Webアプリケーションモード」と呼ばれる機能が追加されると、「Web application mode in GNOME 3.2」にて開発者が報告している。「Webアプリケーションモード」はWebページをデスクトップアプリケーションのように振る舞わせる機能だと説明がある。
Webアプリケーションの利用が発達した現在では、ユーザはGmailやGoogleカレンダー、Google Reader、Twitter、Facebookなど、一定数のWebページを常に表示してチェックしたり、定期的にブラウザからアクセスして利用するといった操作を実施している。GNOME 3.2ではこの操作をより「ネイティブアプリケーション」のように実現しようという取り組みが進められている。
具体的には、GNOMEのデフォルトブラウザであるEpiphanyで登録したいWebページを表示したら「ファイル」メニューから「Webアプリケーションとして保存」を選択する。シェルにアプリケーションとして登録されるようになり、通常のアプリケーションのように利用できるようになる。
実際には「アプリケーションモード」と呼ばれる状態のEpiphanyでそのページが表示されるという仕組みになっている。「アプリケーションモード」では通常のブラウザモードと比べて次の違いがあると説明がある。
- 表示されるUIはタイトルバーのみ。ブラウザとしてのUIは一切表示されない。
- ドメインが固定されており、対象サイト以外のドメインをクリックした場合には、通常のブラウザが別プロセスとして起動してそちらで表示される、または既存のほかのブラウザで表示される。
- ブラウザからは対象となるドメインのクッキーのみが引き継がれ、ほかは新規のプロファイルが使われる。
- アプリケーションモードは別プロセスとして起動しており、アプリケーションがクラッシュした場合、ほかのWebアプリケーションモードやブラウザに影響を与えないようになっている。
どのブラウザもネイティブアプリケーションとWebアプリケーションの垣根を取り外す取り組みを続けている。GNOMEはブラウザのみならず統合プラットフォームを提供するプロジェクトであり、ブラウザのみを提供するベンダと比べてこうした統合に取り組みやすいという特徴がある。