日本ベリサインは9月1日、オンライン詐欺検出サービスの最新バージョンとなる「VIP FDS 4.0」の提供開始を発表した。

同製品は、インターネット上に公開されたサービス(オンラインバンキングやECサイトなど各種会員ウェブサイト等)やATMを使ったなりすましによる詐欺、資金洗浄(マネーロンダリング)を防止するための、サービス提供者用の高度認証サービス。利用者の行動パターン分析を元に検出して不正を防ぐ「リスクベース認証」を採用し、利用者にソフトウェアをインストールさせたり、トークンの携帯を強いたりすることなく、各種オンライン詐欺を防止することができる。

また、スパイウェアなどでパスワードが漏えいした場合でも、通常と違う端末からアクセスがあった場合や、ブラックリストに載っているIPアドレスから接続しようとした場合などには、追加の認証を要求するといった対応が可能。また、「少額の振込を繰り返す」などの振込時の不審な振る舞いをブロックすること機能も用意されている。

「VIP FDS」サービスの仕組み 資料:日本ベリサイン

新版では、複数のポリシー間で値やデータの共有、メカニズムのロックなどが可能なGlobal Context機能が搭載されたほか、管理コンソールにおけるパスワード管理機能やレポート機能、分析エンジンが強化されている。