Texas Instruments(TI)は、コンシューマ向けオーディオや音声処理のアプリケーション、ポータブル医療用機器、声紋認証 を利用したセキュリティやホーム・オートメーションおよび、流量計メータなどのアプリケーション向け低消費電力DSP「TMS320C553x」を発表した。同製品は、すでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価は1.95ドル(参考価格)からとなっている。
各DSPについて最高50MHzおよび100MHzの性能オプションが用意されているが、消費電力は1.05V動作時に、0.15mW/MHz未満のコア動作電力および、0.15mW未満のスタンバイ電力を実現している。
また、high-speed USB 2.0およびPHY、SD/eMMC、I2S、I2C、UART、SPI、GPIOといった各種ペリフェラルが搭載されているほか、シリアル・フラッシュ接続対応と64KB~320KBのオンチップ・メモリのオプションが提供されており、製品によっては(C5535)、最高1024点のプログラマブルFFTコプロセッサの内蔵とLCDディスプレイ・コントローラ、10ビット、4チャネルSAR(逐次比較型)A/Dコンバータも集積している。
なお、同製品を搭載した開発者向け開発キット「C5535 eZdsp」も同時にリリースしており、こちらは通常価格99ドルだが、注文1回に限り、2011年8月31日より55日間に限り「C55x特別キャンペーン」として55ドル(参考価格)で提供するという。