日本IBMと日本ビジネスコンピューターは8月30日、中堅企業向けに最適なシステム構築を立案する「IT生涯設計プランニングサービス」の提供の開始を発表した。
このサービスは、人材が限られ、スピード対応が求められる中堅企業が、環境変化に柔軟に対応可能なIT基盤を立案するコンサルティングサービス。
サービス提供の背景には、昨今のビジネスやIT環境の急速な変化により、中堅企業においても経営や事業の要求が高度化・複雑化し、このような中で成長基盤を築くには、環境の変化に対応したKPI(Key Performance Indicator)を正確に捉え、継続的に業務プロセスを最適化することが求められていることがある。
大企業ではBPM(Business Process Management)/SOA(Service Oriented Architecture)の考え方を取り入れ、「継続的な変化に対応する柔軟性」と「業界標準による効率化と競争優位のための差別化の両立」を目指したシステム構築手法が広がりつつある。しかし、中堅企業においては、大企業に比べるとBPM/SOAに基づくシステム構築のノウハウが蓄積されておらず、システム構築予算にも限りがあるという現状が挙げられる。
サービスは顧客との1~3カ月の集中的なディスカッションを通じて、経営・業務・IT課題の分析やIT資産の棚卸を行い、「変化に耐性のある将来のシステム像」、「あるべき業務改革・ITの提言」、「システム化の方針と実行計画」を立案し、個々に適したシステム像と実現への手順を作成。サービス実施後は、日本IBMのBPM基盤ミドルウェアであるIBM Business Process ManagerとJBCCのクラウドサービス、ERP等を利用して、上流工程から開発、テスト、実行、監視に至るBPM/SOAライフサイクルを一貫してサポートされ、永続的な業務改革とプロセス最適化を支援する。