ファイアウォールベンダーのパロアルトネットワークスは8月25日、創価大学がキャンパスネットワークの更新を機に同社の次世代ファイアウォール「PA-4020」を導入したことを発表した。同製品は、セキュリティインフラのシンプル化を図ることでネットワークのボトルネックの解消を目指すために採用された。

同校のネットワークはこれまで、ファイアウォール、IPS/IDS、メールゲートウェイのアンチウィルス、Webプロキシによるフィルタリング、クライアントのアンチウィルスという多段構成によるセキュリティ対策を取っていた。また、Skype以外のP2Pアプリケーションの使用を帯域制限装置で制限していたが、さまざまなアプリケーションが増えてきたことへの対応も課題になっていた。

PA-4020は、スループット2Gbps(脅威防御使用時2Gbps)の性能を持ち、アプリケーション、ユーザー、そしてコンテンツの可視化と制御機能により、マルチギガビットレベルのデータフローに対してセキュリティ、脅威防御、URLフィルタリングなどの機能を提供する。

パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール「PA-4020」

今回のネットワーク更新では、PA-4020をインターネットと学内ネットワークのゲートウェイに設置し、2台で冗長化。同校では、これによりファイアウォールとプロキシサーバによるWebフィルタリングの機能が統合され、Webアクセスのレスポンスが大幅に改善されたほか、エンドユーザーのアプリケーショントラフィックが視覚的に把握できるようになり、万一に備えた対応がとりやすくなったとしている。