東京商工リサーチは8月25日、2011年「全国社長 姓名」調査の結果を発表した。同調査は、企業データベースから約233万件の代表者データ(個人企業を含む)を抽出し、社長の姓名とヨミガナなどを集計したもの。
全国の社長の姓で最も多かったのは「佐藤」で3万1,910社。2位は「鈴木」(3万817社)、3位は「田中」(2万4,427社)だった。これら社長姓の「御三家」は3年前の調査と変わらない。4位以下は、「山本」(1万9,785社)、「中村」(1万9,506社)、「伊藤」(1万9,405社)、「小林」(1万8,532社)となっている。
社長姓「御三家」を都道府県別で見るとと、最も「佐藤」姓の比率が高かったのは秋田県(7.0%)だった。これに山形県(6.7%)、宮城県(5.9%)、福島県(4.9%)と続き、東北地区が上位に並んだ。「鈴木」姓の比率が最も高かったのは静岡県の4.9%で、これに福島県(4.0%)、山形県(3.2%)、宮城県(2.8%)が続く。「田中」姓で最も比率が高率だったのは佐賀県の1.8%。これに鳥取(1.7%)、滋賀県(1.66%)、福井県(1.65%)と続く。
地区別トップは、北海道と東北では「佐藤」、関東と中部が「鈴木」、北陸・中国・四国が「山本」、近畿と九州では「田中」となった。都道府県別のトップでは、青森県の「工藤」、徳島県の「近藤」、愛媛県の「村上」、宮崎県の「黒木」、沖縄県の「金城」など、もともと地域に多い姓がトップを占めた。
一方、社長の名前で最も多かったのは「誠」(1万96社)だ。2位は「博」(9,428社)、3位は「茂」(9,190社)だった。前回5位だった「誠」が前回1位の「博」を上回った。以下、「隆」が8,198社、「修」7,928社、「豊」7,655社となっている。
同姓同名の社長で最も多かったのは「鈴木茂」と「佐藤誠」(各163社)。3位は「鈴木隆」(154社)、4位は「田中博」(145社)だった。前回1位の「田中稔」は119社で12位にダウンした。
社長の名前カナ別で最も多かったのが「ヒロシ」の4万4,652社。漢字にすると、博、浩、弘、宏、寛、洋、裕、博司、博史、廣などバラエティに富んでおり、ダントツのトップとなった。2位は「タカシ」(2万9,564社9、3位は「アキラ」(2万3,384社)となった。