NXP Semiconductorsは、CANパーシャルネットワークに対応した「NWP ISO 11898-6」と「AUTOSAR R3.2.1」に適合したソリューションを発表した。
スタンドアロンCANトランシーバ「TJA1145」とシステムベースチップ「UJA1168」は、CANパーシャルネットワークに対応した高集積ソリューションで、設計エンジニアはCANパーシャルネットワークにより、自動車のバス通信ネットワークへの精度の高い制御を行うことが可能になり、エンジニアは駆動させる必要のない電子制御装置(ECU)を自動的に停止させたりすることで、機能の制限やユーザーのドライビング能力などに関係することなく、自動車の燃料消費とCO2排出の削減ができるようになる。
TJA1145は高速CANトランシーバで、UJA1168は5V/100mAのマイクロコントローラ給電を行うCANシステムベースチップ。2製品とも選択的にウェイクアップやスリープを行う「Selective wake-up」と「Selective sleep」機能によりCANパーシャルネットワークに対応している。
また、CANパーシャルネットワークは通常のガソリン自動車でのCO2低減のほか、電気自動車やハイブリッド自動車に適用した場合で、航続距離を伸ばし、充電時間を最適化するなどの優れた利点を提供できるという。
なお、2製品ともにすでに開発者向けにサンプル提供が開始されており、2012年には量産を開始する予定としている。