コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、愛知県警生活経済課と千種署が、ファイル共有ソフト「Share」を通じてアニメーション作品を権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた愛知県岩倉市の会社員男性(40歳)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで8月25日に逮捕したことを公表した。

発表内容によれば、この男性は6月25日頃にアスキー・メディアワークスが著作権を有する「とある魔術の禁書目録II」の第08話「大覇星祭」を、Shareを通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。

逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索ではパソコン2台、ハードディスク5台などが押収され、この男性は容疑を認めているという。

警察の調べに対し男性は、動機として「ダウンロードするためにはアップロードしなければならないので」と供述しており、Shareネットワークからダウンロードした動画ファイルをアップロードしていたという。

男性は、10年くらい前からWinnyを使い始め、3~4年前に欲しいファイルが数多くアップロードされていたことからShareに移行。アップロードしていたのはほとんどが成人向けアニメーション作品の動画であり、ファイル数は2万ファイル以上、ファイルの合計は2.7TBであったとのこと。

押収物の写真(愛知県警提供)