米Facebookが共有(シェア)機能を改善するアップデートの提供を明らかにした。プロフィール情報やコンテンツの共有状況を、ユーザーがより簡単かつ正確にコントロールできるようにするもので、プライバシーコントロール機能が評価されているGoogleのソーシャルサービスGoogle+を意識した変更とも考えられる。

プロフィール情報の共有範囲は、これまで「アカウント」から「プライバシー設定」を開いて設定する必要があった。数クリックを要したが、アップデート後はプロフィールのコンテンツ(居住地、アルバム、近況など)の横にコンテンツ共有のアイコンが表示され、ドロップダウンメニューから共有範囲を選択またはカスタマイズできる。プライバシー設定を変更した際のの「プロフィールをプレビュー」も、プロフィールページから簡単にアクセスできるようになる。

写真のタグ付けに関して、アクションが起こる前にユーザーが確認できるオプションが追加される。例えば、これまではユーザー本人がタグ付けした写真がすぐにプロフィールに現れたが、オプションが有効であれば、タグ付けした写真は承認待ちになる。写真や投稿を閲覧できる人が追加したタグについても、タグが有効になる前にユーザー本人が承認/拒否を選択できる。

写真にタグが追加される前に、ユーザーが承認/拒否を選択できるオプション

コンテンツ共有では、共有範囲の違いをユーザーが把握しやすくなるように、共有範囲選択ツールの表示がアイコンとラベルを組み合わせたものに改められた。これまで共有範囲の小グループへの絞り込みにはカスタマイズが不可欠だったが、作成した友達リストや参加しているグループなどが時間とともにドロップダウンメニューから選択できるようになるという。また投稿ウインドウから直接、ロケーション(スポット)および人物のタグ付け機能を利用できる。

アイコンを組み合わせた表示で共有範囲が分かりやすくなった。投稿ウインドウの左下には人物とロケーションのタグ付け機能

これまで近況をアップデートした後に共有範囲を変更できなかったが、共有範囲選択ツールを使っていつでも調整できるようになる。他の人によるタグ付けが気になる場合でも、プロフィールから削除、タグ削除、不適切な内容を報告といったユーザーが選択できる対策を適切に講じられるようにオプションの表示が改善された。

タグ削除、報告、ブロックなど、他の人によるタグ付けに対してユーザーが選択できるアクションを明確に表示

Facebookは数日をかけてアップデートをロールアウトする予定で、アップデート後はホーム画面に新機能ツアーが表示される。