米映画大手Miramaxは8月22日(現地時間)、Facebookユーザーに映画を配信するFacebookアプリ「Miramax eXperience」(ベータ版)の提供を開始した。映画1本を30Facebookクレジット(3USドルに相当)でレンタルでき、借りた映画はPC、iPad、Google TVなどで視聴できる。
Miramaxは「Facebookがコンテンツビジネスの未来であると強く信じている」と、Facebookアプリへの注力を宣言している。映画のクリップまたは全編の視聴、ゲームなどの体験を、Facebookユーザーが共有できるようにするのがMiramaxアプリ提供の狙いだという。現在、同社のFacebookページや作品のファンページには5000万人を超えるFacebookユーザーがつながっているが、これを18カ月後には1億5000万人以上に増やすのを目標としている。
Miramax eXperienceを開発する上で同社はFacebook上でコメントを集め、Facebookユーザーからのいくつかの要望をベータ版に組み込んだ。例えば、Facebookユーザーが手軽に友達をゲームに招待でき、また「いいね!」など他のFacebookの機能が映画作品に対して機能するように、ユーザーのプロフィールやニュースフィードにアプリを統合させた。PC、iPad、Google TVなど複数のデバイスを使って視聴できるようにしたのも、その1つ。現時点で映画配信はレンタルのみだが、最終的にはユーザーが購入した映画をクラウドのデジタルロッカーに置き、PC、スマートフォン、タブレット、ネット対応TVなど、あらゆるデバイスを使ってあらゆる場所で視聴できるようにしたいという。
米国では現在、Miramax eXperienceを通じて「パルプフィクション」「シカゴ」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」など20作品のレンタルが可能。一部の作品は英国とトルコでもレンタルできる。レンタル期間は30日間で、再生を開始したら48時間後にレンタル終了になる。