シャープは、FeliCaなどに対応したICカードリーダライタを標準搭載した、7型の企業向けタブレット端末「RW-T107」を発表した。9月5日より発売され、価格はオープン。提供は、シャープシステムプロダクトやSIerを通してBtoBの商品として販売され、参考価格は6万円前後。

「RW-T107」

OSには、Android 2.3を採用し、非接触ICカードの無線通信規格であるNFCに対応している。そのため、ISO 14443 Type Aや、FeliCaのICカードに対応したリーダライタとして使用することが可能で、ICカードを使った会員システムによる顧客情報の活用や、端末セキュリティの強化に利用できる。無線LANは、IEEE802.11a/b/g/nを搭載し、Bluetooth V2.1+EDRも利用可能。そのほか、5,400mAhの大容量バッテリを内蔵し、約8時間の駆動が可能。

メモリは512MBで、ディスプレイは静電容量方式タッチパネル対応の1,024×600ドットの7型ワイドTFT液晶。インタフェースは、Micro USB端子、Micro HDMI端子、Micro SDメモリーカードスロットなど。1.5W×2のステレオスピーカーも内蔵する。カメラは、前面(200万画素)と背面(300万画素)にあり、背面のみオートフォーカス機能がある。センサーとしては、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、照度センサー、GPSを搭載。外形寸法はW194×D11.5×H130mmで、重量は約395g。

同社では、アパレル関連の接客支援、銀行・保険業の渉外支援ツール、小売チェーン店の会員カードシステム構築をはじめ、保守サービス業での業務マニュアルの電子化対応、教育現場への導入など、業務での活用を積極的に提案していくという。