日本アイ・ビー・エムは8月17日、統計解析ソフトウェアの最新版「IBM SPSS Statistics 20.0」を発表し、8月24日から出荷開始する。同製品の価格は1ユーザー当たり26万9,900円から。
同製品は、さまざまなデータを30種類以上の分析メニューで高度に分析、20種類以上のグラフで出力し、仮説検証・予測分析を用いて問題を解決する。
今回追加された主な新機能は分析結果を地図上に表示する「マップ表示機能」だ。同機能により、各地域の数値の大小によって地図を色分けしたり、地図上にグラフを表示したりすることが可能になる。
企業は同機能により、地域ごとの売上目標値を設定して予測や計画作成を行うことでマーケティング・キャンペーンをより効果的にする、または店舗や店舗グループごとの在庫最適化などにするといったことを実現できる。
そのほかの同機能の活用法としては、行政では犯罪の発生件数などの分析結果を基に犯罪の起こりやすいホット・スポットを検出する、教育機関では学生の地域毎の成績評価に活用するなどが挙げられる。
また同製品は集計表の表示方法が改善されたことで、出力作成の処理スピードが向上し、前回のバージョンと比較して最高5倍の処理速度で作成することが可能になっている。
「IBM SPSS Statistics 20.0」のマップ機能による都市ごとのプロット表示 |
「IBM SPSS Statistics 20.0」のマップ機能による地域ごとのグラフ表示 |