マイクロアドは8月15日、日本の行動ターゲティング広告市場における2010年~2015年の市場規模試算を発表した。同調査は、世界各国の調査レポートや公表されているデータ、また業界関係者や広告主へのヒアリングなどをもとに同社が独自に行ったもの。
行動ターゲティング広告は、インターネットユーザーのWebでの行動履歴をもとに興味や行動特性を類推して最適な広告を配信する広告配信方法。大手ポータルサイトが行動ターゲティング商品を開始したことや、GPSを搭載した端末の位置情報を利用した位置連動広告、スマートフォンやタブレット端末での行動ターゲティング広告に参入が相次いだことなどにより、2010年の日本の行動ターゲティング広告市場は、2009年の155億円に対して45%増となる225億円まで伸びたものと同社は推測している。
2011年の行動ターゲティング広告市場は3月の東日本大震災の影響はあるものの、その後は回復基調にあり2011年後半には再び成長を続けるものと見ており、試算によると国内の行動ターゲティング広告は2011年に292億円、2012年に434億円、2015年には900億円を超える規模に成長すると予測している。
また、2010年の行動ターゲティング広告市場において普及した広告枠や配信広告をオンライン上で取引するアドエクスチェンジが、2011年以降にはさらに進化して広告配信の1インプレッション単位でリアルタイムに入札取引する形態(RTB : RealTimeBidding)への移行が進むものと同社は見ている。