Google Chrome for Lion?

Mac OS X LionでChromeを使っているユーザに朗報だ。Chrome CanaryおよびChrome Devの双方に、Mac OS X Lionのフルスクリーンサポートが追加された。これまでChromeはMac OS Xでのフルスクリーンに対応してきたが、Lionで導入されたフルスクリーン機能には対応していなかった。このため、Lion風の操作方法と折り合いがつかず、扱いにくいシーンがあった。今回、ChromeにLionのフルスクリーン機能が導入されたことで、従来よりも扱いやすくなった。

Chrome Canary - 右上にフルスクリーン用のアイコンが登場している

Mac OS X Lionの特徴のひとつがアプリケーションのフルスクリーン機能と3本指を使った左右へのスワイプにある。Lionではフルスクリーン化したアプリケーションはメインのデスクトップとは別のデスクトップに展開される。たとえばSafari、iCal、ターミナルの3つのアプリケーションをフルスクリーン化した場合、メインのデスクトップで3本指を使って左へスワイプすると、順次フルスクリーン化されたSafari、iCal、ターミナルへ表示が切り替わるようになる。フルスクリーン化されたアプリはそれぞれが専用のデスクトップを持っているように振る舞うわけだ。

フルスクリーンに対応していないアプリは従来どおりメインのデスクトップで利用する。たとえばFinderやシステム環境設定、アドレスブックなどはメインのデスクトップで利用する。従来のChromeはLionのフルスクリーンを使っていないため、フルスクリーン化するとメインのデスクトップ上にフルスクリーンを展開していた。このため、Chromeでブラウジングしつつ、ほかのフルスクリーン化していないアプリを使おうと思った場合、一旦Chromeのフルスクリーンを解除する必要があった。

フルスクリーン化されたChrome Canary。

カーソルを上へ持って行くとメニューが表示されるほか、フルスクリーン化を解除するためのアイコンも右上に表示される。

最新のChrome CanaryおよびChrome DevはLionのフルスクリーン機能を使うようになったため、3本指スワイプで簡単にメインのデスクトップへ戻ることができる。フルスクリーン化または解除のショートカットはCtrl-Cmd-Fに割り当てられており、ほかのLionアプリのショートカットキーと同じ。Chrome BetaやStableはまだ対応していないため、Lionを使っている場合には一旦Devに変更するなどした方が便利。