Adobe AIR |
Adobe Systemsは8月8日(米国時間)、Adobe AIR 3の最新β版となる「Adobe AIR 3 beta 2」を公開した。最初のβ版にはSDKが含まれておらずランタイム環境だけが含まれていた。SDKの提供はβ2が初となる。Windows版とMac OS X版が提供されている。AdobeはAIR 2.7以降、Linux向けの新しいAIRの提供を終了しており、AIR 3もLinux版は提供されない。
AIR 3 SDKを利用するには、既存のSDKにそのままAIR 3 beta 2のファイルを上書きすればいい。ただし、Flash Builderに新しくコンパイルオプションを追加する必要がある。新しくAIR 3 SDKを利用するプロジェクトを作成したら「Project Properties」「Flex Compiler」「Additional compiler arguments」と選択を進め、コンパイルオプションとして「-swf-version=13」を追加する。
AIR 3の新機能の多くはまだ発表されていない。モバイルアプリケーションやゲームアプリケーション開発を強化する機能が導入されるとみられているほか、デバイスに特化した拡張機能を開発者自身が追加できるようにするネイティブエクステンションの機能が注目ポイントとなる。このタイミングでのβ版SDKの提供、それにAdobe MAX 2011の開催が10月1日-5日に控えていることを考えると、9月末から10月頭に正式版として公開する可能性が高いとみられる。