米Amazon.comは8月10日 (現地時間)、HTML5ベースのKindleリーダー「Kindle Cloud Reader」の提供を開始した。Webブラウザを通じてKindleのサービスにアクセスし、所有するKindleブックを読める。対応ブラウザはChrome、デスクトップ版Safari、iPad版Safariとなっている。数カ月中にInternet Explorer、Firefox、BlackBerry PlayBookブラウザなどにも対応するという。

Kindle Cloud Readerは、Webブラウザでwww.amazon.com/cloudreaderにアクセスし、Amazon.comのアカウントにログインすると利用できるようになる。最初はインターネット接続が必要だが、拡張機能やキャッシュ機能を利用したオフライン機能が用意されており、インターネットに接続できない時でもダウンロードしておいたKindleブックを読める。読書モードではフォントサイズ/ テキストの色/ 背景色の変更が可能。KindleやKindleアプリで追加したノート/ ハイライト/ ブックマークを表示でき、読み進めたページをKindleやKindleアプリと同期できる。Cloud ReaderはHTML5アプリなので、インターネット経由でアクセスする度に最新版へ自動アップデートされるというメリットがある。

iPadからのアクセスではiPadの画面サイズに最適化したユーザーインターフェイスで表示され、タッチ操作を使って読書を楽しめる。なおAmazonは、Appleが6月に改訂したApp Storeレビューガイドラインに対応して、7月にKindleのiOSアプリからKindle Storeへのリンクボタンを削除した。Kindle Cloud Readerを使えば、iPadでもKindleリーダーから直接Kindle Storeにアクセスできる。

Kindle Cloud ReaderでAmazonアカウントにログインすると最初にオフライン機能の説明

オフラインで読みたい本はあらかじめダウンロードしておく