キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノン電子のドキュメントスキャナimageFORMULA(イメージフォーミュラ)シリーズの新製品として、A4対応のストレート排紙モデル「DR-M160」とUターン排紙モデル「DR-M140」を、9月上旬より順次発売すると発表した。価格は、DR-M160が18万円(税別)、DR-M140が119,000円(税別)。なお、DR-M140の発売開始は9月下旬になる。
DR-M160
DR-M160は、カラー・モノクロともに毎分60枚(A4タテ、200dpi時、両面は120面)の高速スキャンが可能で、スキャンした画像をデータサイズの小さいJPEG形式でパソコンに転送する方式を採用したことで処理時間を短くている。また、画像補正を10bitで行うことにより、従来の8bitに比べ、よりきれいな画像を出力することを可能とした。
上位機種で定評のある原稿分離機構「リタード方式」を採用しており、普通紙から薄紙、厚紙、プラスチック製カードまで、さまざまな種類の原稿をスキャンすることができる。操作パネルは、LEDを採用し、日常頻繁に利用するモード・操作を最大9件までジョブ登録することや、操作パネルにDFR(DoubleFeedRelease)ボタンを搭載。付箋紙の貼られた原稿や封筒など、本来、重送と検知されたくない原稿を重送検知した際に、DFRボタンを選択することで、スキャンを継続できる。
そのほか、本体の堅牢性も高め、大径の給紙ローラーと原稿に対して常に均一に力を加えるフロート式の分離ローラーを採用し、より信頼性の高い給紙を実現。給紙時に原稿が搬送されなかった場合に機能する「給紙リトライ機能」と、給紙された原稿の先端で重送を検知した場合に、原稿を給紙口まで戻し再度給紙を行う「分離リトライ機能」を組み合わせ、生産性を向上させている。また、薄い原稿のスキャンを可能にした「薄紙モード」を搭載したほか、大量スキャンにも耐えられるよう、本体内部の搬送路には上位機種に採用されているステンレスを採用している。
DR-M140
一方、DR-M140は、2005年5月発売のDR-2580Cの後継機種で、カラー・モノクロともに毎分40枚(A4タテ、200dpi時、両面は80面)にスキャン速度を向上させている。排紙は、前面排紙(Uターンパス)から、本体背面カバーを開けるだけでカードや厚紙を搬送できる背面排紙(ストレートパス)に切り替えることができ、Uターン排紙出来ないプラスティックカードや運転免許証などのスキャニングに対応している。また、DR-M160同様、スキャンした画像をデータサイズの小さいJPEG形式でパソコンに転送する方式や、画像補正を10bitで行うことを採用している。
両機の主な仕様は以下の表のとおり。
DR-M160 | DR-M140 | |
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読取方式 | CIS | |
光学解像度 | 600dpi | |
出力解像度 | 150×150dpi、200×200dpi、300×300dpi、400×400dpi、600×600dpi | |
給紙積載量 | カール込みで10mm以下かつ60枚以下 | カール込みで10mm以下かつ50枚以下 |
インタフェース | USB 2.0 | |
外形寸法 | W280×D250×230mm | W313×D181×H93mm |
重量 | 約3.2kg | 約2.6kg |