Fedora is a Linux-based operating system that showcases the latest in free and open source software. |
2011年10月末のリリースが予定されている次期「Fedora 16」は、Btrfsをデフォルトのファイルシステムとして採用する初のPC向けメジャーLinuxディストリビューションになる予定だった。しかし、基準を満たすことができなかったとして採用を見送る旨が発表された。順当に行けばさらに先のリリースとなるFedora 17でBtrfsデフォルト採用へ向けた開発が取り組まれることになる。なお、MeeGoはすでにBtrfsをデフォルトのファイルシステムとして採用している。
Fedora 16でBtrfsをデフォルトのファイルシステムにしたいという話題は2011年2月にはJosef Bacik氏からアナウンスがあり、2011年6月のFESCoミーティングでもその方針が採用されていた。開発は順調に見えたが、このタイミングになっても必要なプログラムが揃わなかったことで、Fedora 16における採用は見送りになった。
高いスケールと柔軟なボリューム管理・ファイルシステム管理を実現できる次世代ファイルシステムの採用が活発化している。代表的なところではSolarisのZFSが該当する。ZFSはFreeBSDにも移植され、大規模ストレージの構築やファイルサーバの構築、柔軟で扱いやすいことからパーソナルユースでも活用されている。
BtrfsはZFSとよく似た機能を提供するファイルシステムで、ライセンスの関係もあって次世代Linuxディストリビューションの本命のファイルシステムになるとみられている。現在多くのLinuxディストリビューションはExt4をデフォルトのファイルシステムとして採用している。