Scientific Linux is basically Enterprise Linux, recompiled from source. |
Scientific Linux開発チームは8月5日(米国時間)、Red Hat Enterprise Linux 5.7に対応したディストリビューション「Scientific Linux 5.7」の初のα版を公開した。Scientific Linuxはフェルミ国立加速器研究所および欧州原子核研究機構らが開発しているLinuxディストリビューション。i386版とx86_64版が提供されている。
RHEL 5.7は7月21日(米国時間)に公開された5系の最新版。Scientific Linux開発チームはRHELの正式リリースから17日後に最初のα版を公開したことになる。先日公開されたScientific Linux 6.1の場合、RHEL 6.1が登場してから13日後に最初のα版がリリースされ、さらにそこから2ヶ月かけて正式版が公開されている。同じリリースエンジニアリングが実施されるとすれば、2011年10月中に「Scientific Linux 5.7」の正式版がリリースされるものとみられる。なお、OracleはRHEL 5.7登場から11日後にはRHEL 5.7に対応したOracle Linux正式版を公開している。
RHELをベースとしたディストリビューションとしてはCentOSが代表的な存在だが、CentOSはこの1年近く開発が停滞気味。CentOS 6.0がリリースされたのは7月10日(米国時間)であり、RHELのリリースから8ヶ月を費やしている。一方、Scientific Linuxはコンスタントにリリースを続けている。