The WebM project is dedicated to developing a high-quality, open video format for the web that is freely available to everyone. |
WebMプロジェクトは8月4日(米国時間)、VP8コーデックSDKの最新版となる「VP8 Codec SDK "Cayuga"」を公開した。最初のリリースである"Aylesbury"、2回目のリリースである"Bali"に引き続き、3回目のメジャーリリースとなる。VP8のフォーマットそのものは変更されていない。変更されたのはSDKのみで、特にエンコーディング処理の高速化が実施されている。
1つ目のリリースと比較した場合のx86プロセッサにおけるエンコーディング処理の高速化率は次のとおり。
- スピード0におけるベストモード: 35%の高速化
- スピード0におけるグッドモード: 75%の高速化
- スピード6におけるリアルタイムモード: 52%の高速化
2つ目のリリースと比較した場合のx86プロセッサにおけるエンコーディング処理の高速化率は次のとおり。
- スピード0におけるベストモード: 11.5%の高速化
- スピード0におけるグッドモード: 21.5%の高速化
- スピード6におけるリアルタイムモード: 22.5%の高速化
ARMプロセッサにおけるエンコーディング処理の高速化も実現されており、実用化へ向けた開発が着実に進んでいることがわかる。VP8はGoogleが推進するオープンビデオフォーマット。HTML5ビデオにおけるコーデックとして普及させるべく積極的に開発が進められている。MeFeediaの調査によれば、ほとんどのHTML5ビデオはH.264を採用しておりVP8のシェアは低い。しかし、GoogleがYouTubeにおけるコーデックをVP8に変更した場合、このシェアは大きく変化することになる。