シマンテックは8月8日、企業における電子メールやデータの保存・管理・検索を容易にすることを目的としたコンテンツアーカイブソフトウェアの最新バージョン「Symantec Enterprise Vault 10」を8月11日より発売すると発表した。
同製品の特徴は、データ分類サービス機能とソーシャルメディアのデータをアーカイブできる機能が追加された点。
データ分類サービス機能は、情報漏洩防止技術を使用することで、Microsoft Exchangeの電子メールの内容とメタデータを分析し、メッセージのアーカイブと保存のための戦略策定を可能にする。具体的には、電子メールの内容とメタデータは自動的に分類されて適切なアーカイブと保存ポリシーが適用され、コンプライアンスのためにレビューできるようにフラグが付加される機能となっている。
FacebookやTwitterなど、企業と消費者間のソーシャルメディアによる投稿は、ビジネス上のコミュニケーションと見なされ、情報公開や不測の電子情報開示などに対応するために保存しておく必要がある。しかし、同社が2011年に実施した調査によれば、企業の82%がソーシャルメディアで発信される情報のアーカイブソリューションを検討してはいるものの、実際に導入している企業はその4分の1未満であるという。
同製品では、米Actiance社、CommonDesk社、Globanet社、Hanzo社、Socialware社と提携することにより、ソーシャルメディアでのやり取りを自動的にアーカイブし、コンプライアンスや電子情報開示、コーポレートガバナンスに対応することを実現している。
同製品は8月11日より代理店を通じて販売され、価格は1,000名の利用で約1,000万円(税・保守料別)となる。