TIOBE Programming Community index

TIOBE Softwareから2011年8月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。TIOBE PCIは複数の検索エンジンの検索結果から対象とするプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。2011年8月におけるインデックスは次のとおり。

プログラミング言語 インデックス 備考
1 Java 19.409 13ヶ月連続1位
2 C 17.309
3 C++ 8.433
4 PHP 6.134 5位から4位へ浮上
5 C# 6.042 4位から5位へ下落
6 Objective-C 5.494 上昇傾向
7 (Visual)Basic 5.013 下落傾向あり
8 Python 3.415
9 Perl 2.315
10 JavaScript 1.557
11 Lua 1.362 6ヶ月連続20位内ランクイン。上昇傾向
12 Ruby 1.329

8月におけるTIOBE PCIの注目点として、20位以内に関数型言語であるF#がエントリしたことが挙げられている。ほかの関数型言語はそれぞれScala (66位)、Clojure (107位)、Haskell (35位)、Erlang (48位)とされており、F#がほかの関数型と比べて高いポイントを確保していることがわかる。Lispは14位とさらに高いポジションをキープしている。F#が高いポイントを獲得した背景には、開発環境がVisual Studio 2010にて提供されているという状況があるものとみられる。

Luaは6ヶ月連続で20位入りしており、その存在感を確かなものにしつつある。Luaは軽量高速なスクリプト言語。ほかのスクリプト言語と比較して実行環境自体のソースコードサイズが小さく移植しやすい。C言語を使った拡張性にも優れており、学習も比較的簡単という特徴がある。

Luaが注目されている背景には、iPhoneやiPadのアプリケーション開発でLuaが利用されているという理由があるものとみられる。iPhoneやiPadのアプリケーションはObjective-Cで開発されている。Luaはそこで動作するスクリプト言語として認められている。

1位はJavaが継続。13ヶ月連続の1位となる。これにC、C++、PHPが続いている。一旦はC#に抜かれたPHPだが、8月はC#を抜いて4位につけた。