日本NIが提供を開始した1スロットタイプ「NI CompactDAQシャーシ」3製品

日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、1スロットタイプの「NI CompactDAQシャーシ」として、USB対応の「NI cDAQ-9171」、Ethernet対応の「NI cDAQ-9181」、およびワイヤレス対応の「NI cDAQ-9191」の3製品の販売を開始したことを発表した。

いずれの製品もNI CompactDAQプラットフォーム用の50種類以上のNI Cシリーズモジュールに対応しており、既存の4スロットおよび8スロットシャーシとつなぐことも可能。NI CompactDAQプラットフォームでは、ほぼすべてのセンサ向けのモジュールを使用できるほか、従来のセンサ計測システムの固定機能が取り除かれているため、生産性を向上させながら、同時に総コストを低減することが可能だ。

また、シャーシには新たに金属ケースを採用。以前のプラスチックスリーブと比べて、周囲から受けるダメージに対する強度を増した。動作温度範囲0~55℃で最大30 Gの耐衝撃性および3Gの耐振動性を備えている。

50種類以上の特定の計測用モジュールには、複数の電気/センサ接続オプションがあり、いずれのシャーシとも組み合わせ可能なため、さまざまなアプリケーションニーズに合わせた独自のシステムを構築することが可能だ。

また、これらのシャーシに同梱されるNI-DAQmxドライバソフトウェアを使用することで、同社のグラフィカルシステム開発ソフトウェア「NI LabVIEW」や、ANSI Cソフトウェア開発環境「NI LabWindows/CVI」、ANSI C/C++ 、Microsoft Visual Studio .NETで、簡単な実験データの記録やテストシステムの開発ができるようになる。

さらにAPIにより、NI CompactDAQのワイヤレスシャーシ用に開発したアプリケーションを、ソフトウェアに変更を加えることなく、NI CompactDAQのUSBまたはEthernetシャーシに対応させることができるほか、新シャーシではコントロールエリアネットワーク(CAN)用のCシリーズモジュールにも対応しているため、さまざまななネットワーク上で最適な通信を行うことが可能となっている。

なお、価格はcDAQ-9171が3万2,000円から、cDAQ-9181が4万4,000円から、cDAQ-9191が5万6,000円からとなっている。