日本ヒューレット・パッカードは8月4日、仮想化/クラウド環境の早期導入を支援する「Cloud検証センター」をオープンすることを発表した。ヴイエムウェアの協力の下、マルチテナント対応ストレージシステム「HP 3PAR」、ブレードサーバ「HP BladeSystem c-Class」、仮想化基盤「VMware vSphere」を組み合わせた「HP 3cV」ソリューションの検証環境を、東京都江東区にある日本HP本社1階にオープンさせる。
HPでは、現在のITシステム環境を振り返り、「サーバー仮想化に比べ、ストレージ仮想化はまだ導入が進んでいないのが実状」としたうえで、「サーバーの仮想化だけが先行し、仮想マシンばかりが増加してストレージの利用率が上がらないだけでなく、ストレージのサイロ化を引き起こし、トータルコストの増大を招いている」と課題を説明。こうした状況を改善すべく、マルチテナント対応ストレージシステム「HP 3PAR」を組み入れたHP 3cVソリューションを推進しているという。
今回発表された検証センターでは、動作検証を終えた「HP 3cV」ソリューションを用意しており、利用者は、自社で利用するアプリケーションなどを持ち込んで動作させることができる。
検証センターで提供されるHP 3cVソリューションの基本構成は以下のとおり。
HP 3PAR Utility Storage
- HP 3PAR F400 Storage System
- 16ドライブエンクロージャー x 4 (最大24)
- ストレージコントローラ x 2 (最大4)
- ファイバーチャネルまたはiSCSIのホストインタフェース
- ファイバーチャネル/SATA/SSDドライブ
- HP 3PARソフトウェア
HP BladeSystem c-Class
- HP BladeSystem c7000エンクロージャー
- HP ProLiant BL460c G7サーバーブレード
- HP Insight Control for BladeSystem
- HP Insight Control for VMware vCenter
- HP iLO Advanced for BladeSystem
VMware vSphere
- VMware vSphere
- VMware vCenter Server
このほか、オプションとして、ネットワークを簡素化する「HP Virtual Connect FlexFabric 10Gb 24ポートモジュール」も用意しているという。