Texas Instruments(TI)は、バイパス・スイッチおよび同社の「DCS-Control」テクノロジーを集積した3MHz、100mAの同期整流降圧型DC/DCコンバータ「TPS62730」を発表した。
同製品を用いることで、ローパワー・ワイヤレスおよび同社低消費電力マイコン「MSP430」搭載の各種アプリケーションの電池動作時間を、市場の同種の製品と比較して20%延長することが可能になるという。
電力変換効率は95%で、スリープおよびローパワーモードにおいて30nAのバイパス・スイッチを集積しているほか、コンバータ回路は15mVpp(typ)の出力電圧リップルであるため、各種のローパワーRFアプリケーションにおける低雑音特性を実現することが可能だ。
また、1.9V~3.9Vの入力電圧範囲を提供しており、Li-SOCl2、LiSO2およびLiMnO2など、多様な電気化学反応のリチウム1次電池のほか、2個のアルカリ電池をサポートすることが可能となっている。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は0.85ドルとなっている。