ゼットエムピー(ZMP)と平山国際特許事務所は、国内の企業、研究機関、大学、高専などが保有しているロボットの移動制御技術の募集開始を発表した。

これは、寄せられた移動制御技術をZMPの技術と組み合わせ、自動化・省力化を図りたい業務用機械メーカーにライセンス販売を行おうというもの。すでに同社は2011年7月より、自社のロボット移動制御技術の使用権を、自動化・省力化したい業務用機械メーカーに向けてライセンスする事業を開始しており、今回の取り組みは、そうしたメーカーからのさまざまなニーズにより柔軟に対応することを目指したもの。

平山国際特許事務所が、募集の受付窓口と特許採用時の契約、貢献度に応じた対価の支払いを管理するほか、機械に実装する際に生じた新たな知財の権利化、特許マップの構築・整理と戦略的な活用の指導もしていくとしている。

そのため技術提供者は、休眠特許の有効活用ができ、その対価を貢献に応じて得ることができるようになるほか、ライセンスを受ける側であるメーカーも、国内にあるさまざまな技術を自社製品に搭載することが容易になるという。

すでに募集を開始しており、ロボットの移動制御技術、具体的にはマップ作成、マップにもとづいたプランニング(作業ルートの自動生成、所要時間、速度等設定など)、遠隔監視、遠隔操作、遠隔追跡管理システムなどの募集を行っていくとする。

なお、特許や関連技術を所有する企業、研究機関、大学からの受け入れは、(1)特許や関連技術の実施権の提供、(2)特許や関連技術の譲渡、(3)特許や関連技術とともに発明者、技術者の共同開発への参画、(4)特許や関連技術とともに発明者、技術者の出向または転籍など人材の斡旋といった形態が想定されるという。

特許や関連技術を所有する企業、研究機関、大学などとZMP、平山国際特許事務所、機械メーカーのつながりイメージ