NTTコミュニケーションズは2日、日米間の国際IPバックボーン(グローバルIPネットワークサービス)の容量を500Gbpsに増速したことを発表した。日米間は同サービスの中でも最大の通信量が配信される回線であり、500GbpsはISP業界でも最大級。
1997年秋の国際インターネットゲートウェイサービス開始当初、日米間のサービス提供容量は45Mbps。その後同社では容量拡大に努め、2002年には5GBとなっていた。しかし、アクセス回線のブロードバンド化が浸透し音楽・動画配信が活用されるようになった他、クラウドサービスの拡大やパソコン以外にも通信を利用する端末が増加したことから、回線の需要が世界規模で爆発的に増加。これに対応するため2010年1月には300Gbpsへ、そして2011年には400Gbpsに達し、さらにその後約半年で500Gbpsにまで増加することとなった。
現在、このように昨年を上回るペースでの増速が進んでおり、当面はこの状態が継続することが予想される。同社によると、年内には600Gbpsに達するとの見通しだ。