IE6シェア1桁台へ、Safariが最大の増加 - 7月ブラウザシェア

Net Applicationsから2011年7月のブラウザシェアが発表された。IEがシェアを減らしChromeがシェアを増やすという傾向が7月も継続した。7月のシェアで注目されるのはSafariのシェアが大きく伸びた点にある。Chromeの増加分よりもSafariの増加分の方が大きい。Safari 5.1のリリース、Mac OS X Lionのリリース、iPadやiPhoneの普及などの要因があるものとみられる。

順位	ブラウザ	シェア	推移	備考
1	IE	52.81%	↓	下落傾向
2	Firefox	21.48%	↓	微減
3	Chrome	13.45%	↑	成長傾向
4	Safari	8.05%	↑	成長傾向
5	Opera	1.65%	↓
6	Opera Mini	1.25%	=

バージョン別に見ると、Chrome 12が12.4%で2位につけた点が注目される。Firefox 5は11.5%で3位。IE6はシェアを9.24%まで落とし、初めて1桁台に入った。MicrosoftがInternet Explorer 6 Countdownで報告しているIE6の7月のシェアは9.7%となっており、ほぼ一致している。IE9のシェアは上昇傾向が続き、7月の段階で6.77%。Firefox 4は大きくシェアを落としており、Firefox 4以降で採用された強制アップグレード機能が想定通りに機能していることがわかる。

順位	バージョン別ブラウザ	シェア	推移	備考
1	IE8	29.30%	↓	19ヶ月連続1位。下落傾向
2	Chrome 12.0	11.16	↑	4位から2位へ浮上
3	Firefox 5.0	10.39%	↑	9位から3位へ浮上
4	IE6	9.24%	↓	3位から4位へ下落。下落傾向。初の1桁台
5	Firefox 3.6	6.95%	↓	下落傾向
6	IE9	6.77%	↑	7位から6位へ浮上。上昇傾向
7	IE7	6.29%	↓	6位から7位へ下落。下落傾向
8	Safari 5	5.17%	↑
9	Firefox 4.0	2.40%	↑	2位から9位へ下落
10	Safari 4.0	1.36%	↑
11	Opera 11.x	1.31%	↓	10位から11位へ下落

6週間ごとの自動アップデートを採用しているChromeとFirefox 4以降のFirefoxをひとつのバージョンと捉えると、次のようになる。

順位	短周期一括型バージョン別ブラウザ	シェア	推移	備考
1	IE8	29.30%	↓	19ヶ月連続1位。下落傾向
2	Chrome	13.45%	↑	上昇傾向
3	Firefox 4.0/5.0/6.0	12.97%	↑
4	IE6	9.24%	↓	下落傾向
5	Firefox 3.6	6.95%	↓	下落傾向
6	IE9	6.77%	↑	7位から6位へ浮上。上昇傾向
7	IE7	6.29%	↓	6位から7位へ下落。下落傾向
8	Safari 5.0	5.17%	↑
9	Safari 4.0	1.36%	↑
10	Opera 11.x	1.31%	↓	10位から11位へ下落

Chromeが13.45%、Firefox 4/5/6が12.97%と、ほぼシェアが拮抗していることがわかる。最新版を使うアクティブユーザはChromeもFirefoxもほぼ同じとみることができる。シェアを落としてはいるものの、IE6は4位に付けており、依然として多くのユーザが使っていることがわかる。