STMicroelectronicsは、組込機器の時間・カレンダー・アラーム機能向けに、水晶振動子を内蔵した小型のリアルタイムクロック(RTC)IC「M41T62」を発表した。
同製品は、動作電圧範囲1.3~4.4Vで、リチウムイオン電池から直接駆動することが可能で、消費電力も350nAとなっている。また、水晶とRTCの必要な最適化が図られているため製品設計を簡略化することが可能だ。起動時から安定した32kHz信号を生成するため、現在のプロセッサやBluetoothモジュールなどのサブシステムの多くで安定した起動が保証されるほか、設計の簡略化やシステム性能向上に向け、システムの電源障害検出に役立つ振動子障害検出機能(OFD)も搭載している。
さらに、マイコンに内蔵されたRTCの場合、パワー・ダウン・タイムスタンプ、バッテリ低下検出などの動作に必要となる外付け部品を不要にできるほか、UL認定も取得しており、逆方向ダイオードを内蔵している。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、LCC8リードレス・パッケージにて提供され、単価は1,000個購入時に約1.50ドルとなっている。