Texas Instruments(TI)は、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)、リファレンス、温度センサおよび4入力のマルチプレクサを集積した、小型16ビット・ΔΣA/Dコンバータ(ADC)「ADS1118」を発表した。
同製品は、0℃~70℃の温度範囲において0.5℃精度の温度センサを内蔵し、直接かつリニアな温度計測機能を提供することから、市販の同種の製品と比較して75%の性能向上を提供するほか、リファレンス内蔵で最高860SPSのサンプルレートを提供している。
2.0V~5.5Vの電源電圧範囲と150μA(typ)の消費電流によるバッテリ駆動時間の延長が可能。また、5mm×3mmのMSOPパッケージのほか、各種センサに近接して配置できる2mm×1.5mmのQFNパッケージを採用しており、熱電対の冷接点補償を簡素化することが可能となっている。
すでにMSOPパッケージでは量産を、QFNパッケージではサンプル出荷を開始しており、量産出荷は2011年12月を予定、1000個受注時の単価(参考価格)は両パッケージともに2.22ドルとしている。