独Vector Informatikおよびベクター・ジャパンは、マルチコアプロセッサ上で動作する、自動車アプリケーション向け組み込みOS「MICROSAR OS Multi-Core」を発表した。

同OSは、アプリケーションソフトウェアを、複数のプロセッサコア上で独立して実行させることが可能なほか、その実現のために、同期と共通リソースへの協調アクセスの手段が用いられている。

AUTOSAR仕様に対応しており、静的コンフィギュレーションの概念から生まれたカーネルを採用。小型かつ高速を実現しており、必要に応じてメモリ保護や時間保護などの機能拡張も可能となっている。

また、OSのサービスとして、OSEK/VDXおよびAUTOSARで採用されているインタフェースが提供されるため、自動車向けECU開発者は少ない手間で組み込むことができるようになるという。

なお、同OSはすでに提供開始しており、採用したプロジェクトも進められているという。