LSIは、SAS市場向け12Gbps SAS ROC(RAID-On-Chip)コントローラ/エクスパンダICのサンプル出荷を、サーバおよび外部ストレージのOEM顧客向けに開始したことを発表した。これにより、2012年半ばに予定されているSCSI Trade Associationの12Gbps SAS Plugfestに向けて取り組みが加速されることとなると同社では説明している。

現在の6Gbps SASソリューションの2倍のデータ転送レートを実現する12Gbps 世代SASは、SASインフラに単一のホストバス・アダプタでPCI Express 3.0を超すバンド幅を提供することが可能となる。リンク使用率を最大限に高めるI/O処理能力によるバンド幅の改善により、HDDの拡張性を高めるだけでなく、SSDの性能を最大限に引き出すことが可能になる。

また、12Gbps SASは、3Gbpsおよび6Gbps SASインフラとの下位互換性を確保しており、従来の設備を維持することも可能だ。

今回のサンプル出荷では、新しいコネクタと、パッシブ・カッパー・ケーブル、アクティブ・カッパー・ケーブル、光ケーブルを含む高密度ケーブル(Mini SAS HD)による新しいケーブル接続のオプション、および強化されたケーブル管理も含まれているほか、多数のデバイスとの接続を可能にするSASエクスパンダと組み合わせることで、12Gbpsトポロジに新たな構成と拡張方法を提供している。

なお、12Gbps SAS対応サーバの量産出荷は2013年の初期から、外部ストレージ・システムは2013年の中期から後期にかけて始まると予想されている。