米Microchip Technologyは、Kalki Communication Tech(Kalkitech)と共同で16bit PICに最適化した「Device Language Message Specification(DLMS)」プロトコルスタックを開発・提供することを発表した。
DLMS ProtocolはSmart Meterにおける相互運用性に欠かせない世界的な標準であり、電気/ガス/水道/暖房といった主要なエネルギータイプ、自宅向け/トランスミッション/分散型といった複数のアプリケーション、及びRS232/RS458/PSTN/GPRS/IPv4/PPP/PLCといった複数のメディアに対応しており、AES128による暗号化にも対応している。
このDLMS向けスタックは、DLMS User Associationによりテスト/検証が行われており、Microchipの16bit PIC及びdsPIC向けに最適化が行われている。これを利用することで、最終製品のDLMS認証を迅速かつ容易に取得できるようになる。またこのStackは、既にMicrochipが提供しているTCP/IPやZigBee、PLCといったProtocol Stackとシームレスに連携することが可能となっている。DLMS stackは省メモリフットプリントで実装されており、また欧州向けの機能としてIEC 62056-21 Mode Eにも対応している。
DLMSソリューション開発にあたっては、Microchipの16bit MCU/DSC向け開発環境であるExploer 16 Development Boardが利用可能である。Explorer 16は44pinと100pinの2つの構成が用意されており、どちらも129.99ドルで提供される。
なお、同DLMS stackは既にオーダー可能であり、評価用バージョンは無償で利用可能である。16bit MCU用DLMS-lite Stackは5,000台用で3,900ドルから、完全版のDLMS Stackは同じく5,000台用で4,800ドルからとなっている。またWindowsベースで動作するDLMS/COSEMクライアントであるDLMS Explolerは2,800ドルで提供される。