誰でも簡単にスタイリッシュなWebサイトを作成できるよう設計されたデジタルステージのWeb制作ソフト「BiND」シリーズ。現在発売中の「BiND for WebLiFE* 4」(以降、BiND4)の性能の高さは前述のとおりだが、活用するメリットはまだまだある。今回はソーシャルメディアを有効活用するために用意された機能「SYNC」などについて紹介していく。

BiNDユーザー専用のサーバー環境を確保

Webサイト初心者にとってサイト構築はハードルが高く、「サーバーって何?」と基本的なことさえわからずに途方に暮れてしまうことも少なくない。そういった初心者へのケアも忘れていないのが「BiND4」の特徴のひとつ。BiND4のパッケージには、サーバーの無料期間が用意されており(プロフェッショナル版では2年間Basicコースが無料で使用可能)、気兼ねなくWeb制作に取り組むことができ、ECサイトの構築まで行うことが可能となっている。Web制作ツールを提供する企業は数あれど、ここまでをパッケージとして提供しているのはデジタルステージならではだろう。

Webサイトに彩りを与える各種ツール

「BiND4」には、サイトを彩る各種ツールが同梱されている。なかでもjQueryを用いて動的な描画を簡単に作成できる「SHiFT」はお薦めの機能だ。メインビジュアルにHTML5に準拠したスライドショー効果を簡単なクリック操作だけで与えることができ、ソースを書くことなく、見栄えのあるサイトを構築することができる。この機能があることにより、"Web制作スキルがあまりないので、あまり凝ったWebサイト制作は不可能だろう"とWeb制作を不得手としてきたユーザーでも、自身の理想とするWebサイト制作が可能になる。

Flashを用いず動的な処理を施すことができるjQueryも、テンプレートセレクタで好きな効果を選択し、使用する画像を決めるだけと非常に手軽だ

こちらは「SHiFT」に用意されたテンプレートのなかからHTML5の技術を用いてインタラクティブな効果を持たせたもの。ポラロイド風の写真をクリックして動かすことができる

さらに、プロ顔負けの画像を容易く生み出すことのできる「SiGN」についても触れておきたい。Webサイトの顔として鎮座する画像がチープだと、いくら内容やコンテンツが充実していても読み手が離脱する一因になりかねない。そこで「SiGN」を用いることにより、簡単にハイクオリティな画像やバナーを制作することができる。もちろん、複雑な操作は一切なし。すべてが直感的に行えるのが「BiND4」製品に一貫したフィロソフィーとして息づいている。

Webサイトの完成度を高めるボタンやバナーなどのパーツも、数あるテンプレートから基本デザインを選択してカスタマイズしていくだけ

ゼロから創り出すには、ある程度ノウハウがないと制作に時間の掛かってしまうようなボタンもあっという間に制作することができる

そのほか、近年のソーシャルメディアブームには目を見張るモノがあり、Twitter、Facebook、Ustreamなどは、単に情報を配信するだけではなく、そこに双方向のコミュニケーションが発生し、新たなメディアの様相を呈してきているのが実情だ。Twitterにおいては、より多くの来訪者に自分を知ってもらえる、加えてリアルタイムで情報のやりとりを行うチャンスが生まれ、コミュニケーションツールとして無視できない存在へと駆け上ってきた。そんな近年のトレンドとして、Twitterなどの"個が情報発信するメディア"とWebサイトの連携は欠かせないであろう。

そこで、「BiND4」では「SYNC」といった外部サービスとの連携機能を搭載し、簡単にTwitterのタイムラインをWebページ内に表示できる仕組みなどを提供する。こういったソーシャルネットワークとの連携の強さも「BiND4」ならではの強みと言えるだろう。さらに、「Google翻訳」を用いた多言語対応はもちろん、ショップなどであれば「Yahoo!地図」を埋め込んだりと、作り手によって様々な応用が可能だ。

過去に筆者が「BiND4」で制作したWebサイトにも「Twitter」のタイムラインが表示されるように取り入れてみた。取り入れたいと思う欲求に対して、ダイレクトに応えてくれる素晴らしさは「BiND」ならでは

これからの「BiND」は新たなフェーズへ

デジタルステージは先日、同社のWebサイト作成ソフトシリーズ最新作となる「BiND for WebLiFE* 5」を、9月2日に発売すると発表した。本ソフトでは、ソーシャルメディアとのコラボレーション機能を強化。Twitter、Facebook、mixiと連携し、更新と同時にお知らせ配信が可能な「ソーシャル・コネクト」や、FacebookページをBiNDの編集エディタ上で自由自在に作成できる「BiND for Facebook」などを新搭載するという。手軽にWebサイト制作が行える「BiND」シリーズの最新版にもかなりの期待が持てそうだ。なお、現在BiND4を新規で購入した人へ向けて、BiND5への無料アップグレードキャンペーンを実施している。対象者は無料でBiND5へのアップグレードが可能だ。