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Mozillaは7月26日(米国時間)、新しいOSを開発するプロジェクト「B2G」を発表した。B2GはBoot to Geckoの略だと説明されている。MozillaはFirefoxの今後の方向性として、スマートフォンやタブレットデバイスのネイティブアプリケーションと同じような体験をビジョンのひとつとして発表していたが、B2Gもそうした取り組みの一環とみられる。
まだソースコードは何も公開されておらず、議論も始まったばかりで具体的な計画はわからない。現段階で議論に出ている内容をまとめると、Androidからカーネル、ドライバ、libcおよびこれらに関するいくつかのコンポーネントをベースに最小限のOSを開発することを検討しているようだ。
対象のプロセッサにはTegra 2を考えているという説明もある。Tegra 2にはオープンオーディオやオープンビデオのハードウェアアクセラレーション機能が搭載されていることが理由に挙げられている。最終的にB2G OSでFirefoxを動作させ、WebアプリケーションからHTML5やJavaScriptなどの技術を使って電話機能やSMS、カメラ、無線通信などの機能をシームレスに利用できるようにする狙いがあるようだ。
B2Gで目指しているモバイルデバイス向けのOSとしてはすでにAndroidをはじめChromeOS、Joli OS、MeegGo、webOS、Symbian OS、BlackBerry OS、Windows Mobile/Windows Phone 7、Maemoなど多種多様なOSが存在している。Mozillaはこうしたプラットフォームの中でもAndroidを特に重要視しており、今後さらに普及するプラットフォームだと判断している。議論の中には、FirefoxをAndroidに移植した経験を活かしたいといった発言があり、Androidにおけるアプリケーション開発の経験がこうしたAndroid重視の姿勢にも影響しているのではないかとみられる。