シトリックス・システムズ・ジャパンは7月26日、三菱東京UFJ銀行が海外支店向け勘定系システム「オーバー・シーズ・システム」に、Citrix XenDesktopを中核としたデスクトップ仮想化ソリューションを導入したと発表した。
同システムは現在、シンガポール支店で稼働を開始しており、今後はシドニー、バンコクなどのアジア地域で1,000台、欧州10ヵ国で1,000台、合計2,000台の本番稼働が予定されている。
具体的には、各支店の既存のクライアント端末にCitrix Receiverを導入し、日本のデータセンターから配信される仮想デスクトップ環境を利用して、勘定系システムや情報系システム、電子帳票システムを利用する仕組みを提供している。
同システムでは、各支店で必要なアプリケーションをクライアント端末にインストールしつつも、同システムによる勘定系/情報系のシステムは仮想化により分離されている。これにより、オフィスソフトなど支店ごとに日々の業務で必要なものは支店側に任せることで利便性と柔軟性を維持しつつ、勘定系/情報系の業務アプリケーションは日本国内で集中管理を行い、利用実態に即した運用とITガバナンスの確立が実現されている。