NECは7月26日、クラウドを利用して家庭内の電力利用量や電気料金を可視化できるシステム「ホームエネルギー・マネジメントシステム(HEMS)」を、住宅メーカーや工務店など企業向けに8月1日から販売開始すると発表した。
同システムは、家庭に設置されている分電盤のブレーカーごとにセンサーを取り付けることで、部屋単位の電力消費量から太陽光発電システムの発電量、電力系統網からの買電量、同系統網への売電量まで家庭にあるPCの画面上で、家庭内の電力利用量を可視化するもの。
同システムは、電盤のメーカーを問わず、新築と既築のいずれの住宅にも設置することが可能で、ブレーカーごとに測定するため、家庭内で使用している家電製品の種類・メーカーも問わず利用できる。
電力測定装置とデータを集める情報収集装置間の通信は、特定小電力無線(950MHz帯)を利用しているため、電子レンジや無線LANとの電波干渉を回避する。
当日分、日別、月別、年別の各電力利用量を表示することで、利用者は節電意識を高めることができるうえ、電力会社の季節、時間帯で変動する電気料金の情報をクラウド側で管理することで、利用者はより正確な料金を把握することが可能。