LSIは、同社の6Gbps SATA+SAS RAIDコントローラ・カード「MegaRAID」にキャッシュ保護機能を提供する「MegaRAID CacheVault」テクノロジーを発表した。
同技術は、電源障害が発生したときにRAIDコントローラ・キャッシュに保存されているデータを自動的にフラッシュ・メモリに書き出すことで、データの損失を回避するもの。
スーパーキャパシタを使用して、電源やサーバの故障時にDRAMのキャッシュ・メモリの内容をNANDフラッシュ・メモリに書き込む間に必要な電力を供給するもので、電源が回復する際、DRAMはフラッシュ・メモリからデータを読み出して、データを損失することなく作業フローを再開することができるほか、リチウムイオン電池が不要となるため、メンテナンス性の向上や環境への負荷を低減することができる。
なお、同技術を搭載するMegaRAID 6Gbps SATA+SASコントローラ・カードには、4つの内部ポートを持つ「MegaRAID SAS 9260CV-4iコントローラ」と、8個の内部ポートを持つ「MegaRAID SAS 9260CV-8i」の2製品が用意されている。2製品ともにロー・プロファイルのMD2フォーム・ファクタを採用しており、800MHz駆動のROC(RAID-On-Chip)「LSISAS2108」、512MB DDRIIキャッシュ・メモリ、および×8 PCI Express 2.0ホスト・インタフェースなどを備えており、価格は9260CV-4iで640ドル、9260CV-8iで850ドル(いずれも米国でのメーカー希望小売価格)となっている。