CM総合研究所は7月25日、2011年上半期(2011年1月~6月度)のCM 好感度ランキングを発表した。「白戸家」シリーズでおなじみのソフトバンクモバイルのSoftbankのCMは10期連続の首位を逃した。
同調査は、関東1都6県在住の一般モニター男女3,000人の「月例CM 好感度調査」6ヵ月分から集計したもの。期間中のCM ンエア総数は、1578社、5693銘柄、10,492作品(東京キー5局)だった。
「白戸家」シリーズに代わって首位の座についたのは、「あいさつの魔法。」編/「見える気持ちに。」編/「こだまでしょうか」編など全24作品を展開したACジャパンの公共広告。同研究所では、3月11日に発生した東日本大震災によって一般企業が相次いでCMを自粛し、ACジャパンのCMが大量に放送されたことが影響しているとコメントしている。
第2位はソフトバンクモバイルのSoftBankだった。震災後、復興支援ポータルサイトの告知CM、節電を意識した「お父さん扇風機」のプレゼントキャンペーンの実施などによって、「社会情勢への迅速な対応や企画力で快走を続けている」としている。
第9位には震災後に1755年の大地震と津波から復興を遂げたポルトガルのリスボンを舞台としたCMを作成した「エステー/消臭力」が、また、第10位には坂本九の名曲『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』を、総勢71名の著名人が歌いつないだ「サントリーホールディングス/イメージアップ」が入り、、今期のCM シーンは震災の影響が色濃く残る結果となった。