米Oracleは7月21日(米国時間)、Linuxのセキュリティパッチをリブートなしに適用できる技術を持つベンチャー企業「Ksplice」を買収したことを発表した。金額は非公開。自社Linuxディストリビューション「Oracle Linux」の標準機能として組み込む計画だ。
KspliceはLinuxカーネルのオープンソース拡張で、管理者はOSのリブートなしに動作中のカーネルにセキュリティパッチを適用できる。Kspliceは2008年創業の非公開企業。
Oracleは今後、Ksplice技術をOracle Linuxに組み込み、セキュリティアップデートや重要なバグ修正をリブートなしに適用できるようにしていくという。Oracleはこれを"ゼロ・ダウンタイム"機能と形容しており、Oracle Linuxの差別化としていく狙いだ。
Oracle Linuxは、米Red Hatの「Red Hat Enterprise Linux」をベースとしたOracleのLinuxディストリビューション。Oracleによると、7000以上の企業がミッションクリティカルシステムでOracle Linuxを導入しているという。