Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

Opera Softwareは7月21日(ノルウェー時間)、ラグナロクを搭載したLabs版Operaの最新版を公開した。Windows版、Mac OS X版、Linux/FreeBSD版が提供されている。ラグナロクは現在開発が進められているOperaの新しいHTMLパーサ。Operaはこれまで15年間に渡って既存のHTMLパーサを使い続けてきたが、HTML5対応を機に新しいHTMLパーサの開発に着手した。

報告によれば前回ラグナロクを公開してからメモリ利用の改善やパフォーマンスの向上が行われているほか、html5libを使ったHTML5パース試験における成功率が99.9%から100%に引き上げられたと説明されている。たしかに、HTML5test.comを使って確認してみると、現在のOperaおよびOpera Nextよりも高い値が出る。

OperaラグナロクのHTML5Testの数値「296」。ほかのバージョンよりも高い値をだしている。

「Edition Labs HTML5 Parser」といったようにラグナログであることがわかる。

Opera Next最新版の数値「286」

12.00 pre-alpha 1020を実行中。

Opera安定版の数値「286」 - Opera Nextと同じ数値を出している。

Opera 11.50安定版。

ラグナロクは従来のポインタを駆使するパーサではなく、より実装を簡単にするためノードをコピーする方式を採用している。この方法は実装が簡単になる反面、メモリ容量が増えるという欠点もある。しかし、メモリの使用量を比べると従来と変わらないレベルになっており、この5ヶ月間の間に実装上の改善が行われたものとみられる。