早稲田大学は、吉村作治早稲田大学名誉教授が所長を務める太陽の船復原研究所と早稲田大学エジプト学研究所の調査隊が、エジプト・カイロ近郊のギザで、「第2の太陽の船」を発掘、復原するプロジェクトを進めていることを明らかにした。

太陽の船は世界最古の大型木造船で、古代エジプトのファラオ(王)の魂が、永遠に天空を行き来するための船とされている。

復元作業は2011年6月22日に幅5m、長さ30m、深さ3.5mのピット(船抗)を塞いでいる石蓋(平均17トン、枚数合計約40枚)を取り外す作業より開始。石蓋を1日1枚のペースで取り上げた後、分解されて埋まっている「第2の太陽の船」の部材のサンプリングをしてから検査・分析を行い、本格的な保存処理に向かう予定で、全体の発掘・復原には4年ほどかかる予定たという。

なお、太陽の船の「第1の船」についてはエジプト政府が発掘・復原し、ピラミッド近くの博物館に展示されている。

ピットから取り上げられる第1の石蓋(出所:早稲田大学Webサイト、提供:アケト)

大テントから運び出された石蓋(出所:早稲田大学、提供:アケト)