Googleは7月20日(米国時間)、「Google Labs」のサービスを停止することを発表した。Google Labsは開発の初期段階にあるプロダクトを提供するサービス。Google社内で開発された興味深いアイディアやサービスなどを、初期の段階からユーザに提供することで、その後の発展を促す目的がある。Google Maps、iGoogle、Google Readerなど、現在Googleが提供している人気の高いサービスはどれもGoogle Labsからはじまったサービスであり、実際に大きな効果をあげている。
Google Labsで提供されてきたAndroidアプリは今後もAndroid Market経由で取得できると説明がある。Gmail LabsやMaps Labsのように、それぞれのサービス内で提供されている実験的なプロジェクトは今後も継続されるとされており、詳しい進捗に関しては「Google Labs」で報告するとされている。
今後も開発の初期段階でプロダクトやサービスを提供する取り組みを続ける意思はあるようだが、具体的な方法は提示されていない。Larry Page氏の発言に言及していることを加味すると、Googleはしばらくの間は同社が実験的に取り組んでいる新しいソーシャルネットワークサービス「Google+」に注力することになり、Google Labsの代わりにGoogle+をユーザーと開発者の交流プラットフォームにする狙いがあるものとみられる。