グーグルは7月21日、「Google 日本語入力」をアップデートしたと発表した。Windows 版は「1.0.556.0」から「1.1.770.0」に、Mac 版は「1.0.556.1」から「1.1.770.1」にバージョン番号が更新されている。
Windows版とMac版の共通の主な変更点は以下のとおり。
- リアルタイム変換機能を追加
- 「再変換」と「確定取り消し」機能に対応
- 変換精度が向上
- 入力できる記号を追加(例:「ます」, 「うた」, 「うえつき」,「したつき」)
- ユニコードのコードポイントから実際の文字に変換する機能を追加(現在は日本語のみの変換に対応)
- 日付と時刻の変換機能に新しい候補を追加
- 助詞から文字入力する場合の操作性向上
リアル他無変換機能とは、入力中の文字の変換結果をサジェストウィンドウへリアルタイムに表示するもので、デフォルトでは有効。無効にするには、設定ダイアログのサジェスト設定で、「リアルタイム変換を有効にする」のチェックを外す必要がある。
日付と時刻の変換機能に追加された候補の例としては、「月曜日に『きょう』を変換すると『月曜日』が候補に現れる」、「12時30分に『いま』を変換すると『12時半』が候補に現れる」、「『1230』などの4ケタの数字を変換すると『12時30分』や『12時半』が候補に現れる」ことが挙げられる。
辞書の変更点としては、「Web から構築された辞書のアップデート」、「辞書ツールを立ち上げることな、単語登録が簡単に行える『単語登録ダイアログ』の追加」、「ユーザー辞書の品詞に『抑制単語、『サジェストのみ』、『短縮よみ』の追加」がある。
「抑制単語」として登録された単語は変換候補に現れなくなり、「サジェストのみ」として登録された単語はサジェストにのみ現れる。「短縮よみ」として登録された単語は単独で入力された時のみ候補に表示される。
例えば、「六本木ヒルズ森タワー」を読み「じゅうしょ」で単語登録した場合、入力文字が「じゅうしょ」だけの場合に変換すると「六本木ヒルズ森タワー」が変換候補に出てくる。
また、文字パレットと手書き文字認識機能が追加された。Windows版では「言語バー上のスパナアイコン」から、Mac 版では「アプリケーション>Google 日本語入力」フォルダから起動でき、結果はクリップボードに送られる。
開発版とオープンソース版もアップデートされており、Windowsの開発版が「1.1.758.100」から「 1.1.773.100」に、Macの開発版が「1.1.758.101」から「1.1.773.101」に、オープンソース版が「1.1.758.102」から「1.1.773.102」にバージョン番号が更新されている。