Analog Devices(ADI)は、3MHzで高効率性な2個の1.2A降圧レギュレータと2個の300mA LDOレギュレータをLFCSPパッケージに集積したパワーマネジメントIC(レギュレータ/LDO)「ADP5034」を発表した。
Analog Devices(ADI)は、3MHzで高効率性な2個の1.2A降圧レギュレータと2個の300mA LDOレギュレータをLFCSPパッケージに集積したパワーマネジメントIC(レギュレータ/LDO)「ADP5034」を発表した。また併せて300mA LDOレギュレータを1個持つレギュレータ/LDO「ADP5024」も発表した。2製品ともにすでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時のサンプル単価はADP5024が1.79ドル、ADP5034が同1.99ドルとなっている。ADP5034はすでに量産出荷を開始しており、ADP5024も2011年8月より量産出荷を開始する予定。
2製品ともに搭載されている降圧スイッチング・レギュレータは180°位相をずらしているため、入力フィルタリング機能が低減でき、入力ノイズを低減しつつ、より小型の入力コンデンサを使うことができるようになっているほか、両レギュレータをモードピンで強制PWM動作や自動PWM/PSM動作にセットすることで、低負荷時の効率を改善することができ、低い静止電流やロー・ドロップアウト電圧、広い入力電圧範囲で、高効率なパワーマネジメントが可能になっており、集積LDOは1kHzから10kHzの範囲にわたって65dBのPSRR(電源電圧変動除去比)を実現、ノイズに敏感なアナログ回路への電源供給のために、出力ノイズを80μV/rmsに低減することが可能となっている。
また、降圧レギュレータ/LDOはフレキシブルかつ高集積なパワーマネジメント製品でUSB駆動携帯機器、ハンドヘルド医療製品、多電圧電源アプリケーション機器などのプロセッサや、ASIC、FPGA、RFチップセットの電源に適用が可能。各部品は、降圧レギュレータやLDOの専用ピンにより、4個のレギュレータ出力すべてを調節できる出力電圧にサポートしているため、外付けの抵抗分割を用いて、出力電圧を容易に設定することが可能だ。
この調節可能な出力電圧により、さまざまな出力電圧要求にあわせて動作するよう設定変更ができ、設計時間や市場投入までの時間を短縮することが可能となると同社では説明している。